【靴のメンテナンス】甲の幅を横に伸ばすサイズ調整

甲の幅を横に伸ばすサイズ調整

今回の事例は甲の幅を横に伸ばすサイズ調整になります。

「お気に入りの靴を見つけたけどサイズが合わず少しきつい・・・」
「ネットの通販やフリマで購入したら小さかった・・・」などの経験はございませんか?

劇的に革が伸びることはないですが、ストレッチャーという機械を使用し、多少のサイズ調整が可能です。
どんなに頑張っても最大5mmほどと思われますので、それ以上のご要望に添えるのは少々難しいところです。

まず革を柔らかくするためにストレッチというフォームを部分的(靴表面と靴内部)にすり込みます。
そしてストレッチャーにかけて徐々にハンドルを回して横に伸ばします。

ハンドルが回らなくなったところで約1週間放置します。
放置中もストレッチを定期的に表面だけすり込み作業をしてます。

1週間後にストレッチャーからはずしたら終了です。
仕上がり後、履かなかったら革は元の状態に戻ってしまうため、
なるべく足に馴染むまで2~3日に1回は履くようにしてください。

また修復の有無に関係なく購入後、長期保管していると劣化が進み皮革が硬化しますので、
こまめに履いて皮革を伸縮させると劣化のスピードを和らげることが可能です。

お客様の中には24cmのサイズを25.5cmや23cmにしてほしいと相談を受けることがあります。
こちらに関しては弊社では取り扱いが出来ません。
すでにソールのサイズでまわりのパーツが作られているため、
大きくする場合はソールからすべて作り直しが必要になり、
小さくする場合はソールを削って他のパーツもあわせてカットや交換する必要があるため、
オーダーメイドに近い状態になります。

甲の横幅以外ですとブーツの筒幅も同様にストレッチャーで多少伸ばすことは可能です。

なかなかお気に入りでジャストサイズの靴を見つけるのは困難ですが、
長く履けるようにサポートいたします!!

ストレッチャー 靴

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