植物繊維
綿
綿は非常に古くから用いられており、人間と綿との付き合いは長く約5000年前にさかのぼるといわれています。
綿は「あおい科」に属し、きれいな花をさかせます。
花がさいた後にできる、コットンボール(実)が成熟し、はじけ、中から白い綿繊維があふれ出ます。
それが綿(綿花)です。綿花は世界60カ国以上で栽培されており、最も身近な繊維です。
綿の品質は産地や品種により異なっており、もっとも重要な品質は繊維長です。
繊維長が長いほど良質なものといわれています。
良い特徴 | 肌触りがよく涼しい。吸水性に富み、熱に強くて丈夫。染色性や発色性に優れている。 |
悪い特徴 | 縮みやすい。シワになりやすい長時間日光にあたると黄変しやすい。 |
用途 | 下着・タオルいろんな衣類シャツハンカチ浴衣 など |
麻
麻は非常に古い繊維で特にリネンは人類が用いた最古の繊維とされています。
一口に麻と言ってもその種類は20種近くに及んでおり、植物から繊維を採集する部分(靭皮繊維・葉脈繊維)で大別しています。
マカロニのように中央に大きな穴が開いており、繊維が吸ったり吐いたりする力を持っています。
良い特徴 | 通気性が良く、水分の吸湿や発散性に優れているため、清涼感がある。シャリ感がある。水に濡れると強くなる。 |
悪い特徴 | シワになりやすく、摩擦で毛羽立ちやすい。保湿に乏しい。濃い色は白けやすい。 |
用途 | 夏物衣料、ハンカチ |
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