動物繊維

動物繊維

絹(シルク)

古来より繊維の中でもっとも美しいものとされています。
蚕の繭から繰り取った糸を生糸(きいと)といい、1粒の繭から約1500mぐらいの細く長い糸が取れます。
生糸の断面は2本のフィブロインやセリシンが覆う形で構成されています。
セリシンは水やアルカリで溶けやすく、精錬する事で除去され、美しくしなやかなフィブロインが取れます。このような工程を練るといいます。
天然繊維の中ではもっとも細い(髪の毛の約30分の1)長繊維です。

良い特徴 美しい光沢がある。ドレープ性が特徴肌触りが良い風合が良い。保温性・保湿性・発散性に優れている。
悪い特徴 シミになりやすい。酸やアルカリに弱い。水に濡れると縮みやすい。汗・雨に弱く鮮やかな色ほど色落ちしやすい。熱に弱い。害虫を受けやすい。
用途 ネクタイ、和服、ブラウス、スカーフ

羊毛(ウール)

羊は人間にもっとも近い家畜として有史以来殆どの世界全域で飼育されています。
各地で品質改良が続けられ今日の良質の毛を生産するようになりました。
現在羊の種類は3,000種以上にのぼります。

良い特徴 繊維の太さが平均して細い規則正しい縮れ(クリンプ)が数多くある。保温効果が高く伸縮性に優れ、弾力性がある。水をはじきやすく、湿気をよく吸収する。シワになりにくく、型崩れしにくい。
悪い特徴 虫がつきやすく毛玉ができやすい。縮みやすい。フェルト状になる。
用途 冬物衣類、セーター、毛布ラグマット

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