【靴のメンテナンス】紳士靴の修理(半張り)

紳士靴の修理(半張り)

半張りもお願いします。
O・Tさまよりご依頼

今回は修理のご依頼もございました。
みがきは表面を汚れ落としクリーナーで拭き取り、靴クリームで栄養と潤い、そして色を入れます。
仕上げにシューズブラシで全体にクリームをなじませて終わりです。

半張りは底張り、ハーフソール、すべり止め補強など色々と呼び方があります。
お預かり時はつま先補強を他店でされておりましたが、ソールがアスファルトにより摩耗しており、
このままだといつか穴が開きます。

穴開き防止とすべり止めの効果のためゴムにて新しく付けました。
ソール全体の真ん中あたりに線を入れて、線からつま先半分に軽く削りを入れます。
また、ゴムにも接着面に削りを入れます。これは剥がれにくくするための工程です。

次に専用の接着剤を削った箇所に塗り、しばらく乾かします。
少し乾かしたほうが接着力を増すタイプの接着剤を使用しているためです。

少し乾かした後に貼り付けます。
ソールからゴムがはみでている部分は、はさみでカットしていきます。
つま先補強の際にミシンで縫合されていましたので、半張りを貼ったあとに同じ箇所を縫合しました。
その後はソール側面との段差が出ないように機械で削って整えていきます。
仕上げはコバインキで色を入れて終了です。

半張りをしますと見た目が変化しますが、ゴムを交換するだけで長持ちします。
長持ちといっても「物」ですので、いつかは寿命が訪れますが、長く履き続けたい場合はオススメします。
半張りをせずに履き続けますと、すり減って糸が切れてソールが外れたり、穴が開いたりしますと、
ソール全体の交換が必要になり修理の料金も高額になります。
また、かかとゴムもそうですが、ゴム自体にも寿命がありまして、プラスチックのように固くなって割れたりする際も交換時期の目安となります。

【お客様からのお喜びの声】
返信遅れましたが、無事到着いたしました。
ありがとうございます。
仕上がりにも満足しております。
頻度は高くないですが、次回もよろしくお願い致します。

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